2013年3月19日火曜日

奇跡の一本松

東北大震災から二年がたちました。
当時は、ドイツでも一日中、其のニュースが報道されていました。
あのような規模の災害復興には、莫大な時間と費用がかかります。

あの悪夢の様な、悲惨な災害にも負けず、陸前高田市の七万本の松林の中で、
一本だけ生き残った松があります。
此の松は、生きる力を与える、復興のシンボルとして、人々の心のよりどころとなりました。
残念な事に、去年の五月の地盤沈下で、海水に浸かり、枯れてしまいました。
松に化学保存を施すには、一億五千万円もの費用が掛かるそうです。
住民の、意見は分かれていて、
「先ずは、仮設住宅の住民救済が先決」と言う意見と、
「松の保存は、募金や基金から借り入れてもやるべき」と言う意見です。

《地面に深く根を生やしていた一本松》
私達は、木で無く、人間ですが、置かれた場所で生きていると言う点では、一致しています。
此の松の場合、根を深く強く伸ばしていたので、激的な災害にも耐えて、
生き残る事が出来た訳です。

異国に生きる私達も、置かれた場所、ドイツの国で根を下して張っていけば、
此の松に例えられる様に、生き残っていけると思います。
YSM