2019年5月14日火曜日

老人ホーム見学


老人ホームの見学
Pflegeheim Kleeblatt Schwieberdingen

 5月8日にSchwieberdingen にある老人ホームを、まほろばの参加者10名が見学いたしました。こちらのホームの説明および案内は、ここですでに職務についておられる、まほろば会員のIさんが、日本語でおこなってくださいました。
 まず、このKleeblatt 老人ホームは、Ludwigsburg郡の市町村が共同でおこなっている、営利を求めない公共型事業施設であるということです。 そしてこの老人ホームのコンセプトである「老後も、生活の環境を変えず、慣れ親しんだ地域で、過ごすことができるように」ということを大切に考え、ベット数を約30ほどに限定した少人数制の施設が、現在Ludwigsburg郡の26か所にも及ぶ地域に点在し、運営されているとのことです。
 またこの他にも、老人ホームに隣接されたサービス付き老人賃貸住宅もあり、個人で独立して生活をしながらも、要望に応じたサービスを受けることのできるゆき届いたシステムがあることにも深く感心いたしました。
 いろいろなお話を伺った後に、実際の入居者のお部屋をいくつか見せていただきました。ここではやはり、見学者の誰もがいろいろなことを感じたのではないでしょうか。私自身も、人間、誰でも訪れる「老い」の現実を受け止める、貴重な機会になったように思います。
 さて「老いても惚けることなく、天国に召される時には、どうぞ寝ている間に」などという漠然とした甘い考えを排除し、もっと現実的に具体的に見つめなおすことが必要と考え、先日まほろばの会で頂いた「認知症、フレイル予防と理学療法」のプリントを片手に、「元気で惚けない老後」を積み重ねる実践を、コツコツと開始いたしました。

以上老人ホーム見学の報告でした。M.F-E
 

PS. 因みに、体の不自由な人をベットから車椅子などに移動する際に使われる2種類の補助器具も見せていただきました。この補助器具は、大変な労力が必要とされる介護者の負担を軽減するために開発されたものです。

介護者の負担を減らすための器具